医療事務 勉強方法&実務体験談

職場で困ったQ&A

魅力ある先生とは?

子供にとって

「どんな先生が好き?」と聞くと、子供たちはたいてい「優しい先生」とか「面白い先生」と答えます。私は、優しくて面白い先生だったと自負しています。(本当?)

簡単に言うと子供にとってよい先生は「毎日幼稚園が楽しく通える」よう配慮できること。辛いことがあっても「いつもそばで見守ってくれる」「話を聴いてくれる」先生は子供にとってはよりどころとなる存在です。

子供は様々なことを話してくれます。休み明けには弾丸トークで切れ間なく話す子も。でも、話をちゃんと聴くことは簡単なことではないのです。「聞く」と「聴く」の違いは、受動態と能動態。つまり、耳に入ってくるのと自分から意欲的に聞くということ。この二つでは大きな隔たりがあります。私は研修で傾聴訓練を体験しました。相手の話を聴くのです。一人5分聴いただけでへとへとになりました。それくらい聴くのは重労働なのです。

子供たちの話を聴くととても喜んでくれます。表面的なことだけではなく、内面をしっかり理解しようとすると「自分のことをわかってくれる」と信子供に伝わり信頼関係が生まれるのです。そして心の距離が近くなると先生の保育を受け止めてくれるのです。

環境づくり

環境にはいろいろなものがあります。保育室の中の遊具や物の配置など物的環境、クラスの他の子供たちや保育者などの人的環境。また、自然や音楽などの感覚的環境などもあります。子供の年齢や心理的なもの考えて整えます。

それは、季節の様子がある絵本だったり、作りかけの折り紙だったり、一枚のござだったり。おままごとコーナーを作ってある保育室もよく見られます。遠かった折り紙コーナーをおままごとコーナーのとなりにしてみたら、いつもおままごとをしている子に、折り紙のつるをあげた子のかかわりからお買い物ごっこに変わったり、レストランに変化したり、ちょっとしたきっかけを先生が作ることで遊びが発展します。

ある日、牛乳をこぼした子がいて、床に広がる白い牛乳を見に来たやじうまちゃんが「ちょうちょだ」と叫びました。見るとこぼれた牛乳がたまたま蝶のような形に見えたこと。こぼした子供が失敗した子ではなく英雄みたいになった給食時間になりました。そんなたわいもない日常の些細な出来事の中に形を楽しむ造形の芽もあるのです。やじうまちゃんがいなければ、こぼした子は失敗しただけの子にされていたかもしれません。

先生も、環境の提供者のみならず、自らが人的環境になって子供たちを受け止めることが大切です。それをふくらませてまた子供たちにフィードバックさせることで遊びが深まっていく、そんな柔軟な対応力があれば、子供たちはとても充実した園生活を送ることができるでしょう。

共に育つ、共育

先生とは、子供を指導する、教える立場、と思われがちですが、実は子供たちからも教えられているのです。子供たちを癒すつもりが癒されていたり、自分の思い違いに気づかされたり、保育の場にはいろいろな発見があります。

また、育ち合うのは子供と保育者だけではなく、保護者もまたそのような関係であるかもしれません。私が保育者をしていたのは独身時代で、いわば子どもを産んでいなかったこともあり、本当にはお母さん方の気持ちを理解していなかったことに気づかされました。

一つ一つの子どもへの細やかな配慮を「過保護」ととらえたり、保育の邪魔になると思ったり、ずいぶんと身勝手な協力をお願いしていたように思います。自分の子どもができて初めて「あの時の○○ちゃんのお母さんの気持ちはこれだったんだ・・・」と感じることもあり、今更ながら自分の保育の未熟さに赤面の思いです。

これからの幼稚園教諭は、荒波のような社会環境かもしれませんが、「何が育つのか」を問いながら、子どもたちに寄り添って共育できるような環境を作ってほしいと思います。