幼稚園の教諭になるには
どんな仕事なの?
昔も今も人気の職業
女の子の将来の夢のランキングで必ず上位に入る幼稚園教諭。母親に代わって優しく見守る先生と一緒に、歌をうたったり、絵を描いたり、楽しい園生活の思い出はいくつになっても記憶から消えない存在です。
私はふとしたきっかけで、幼稚園教諭を目指し、仕事に就きました。現役を退いた今でも、その経験は宝物だと思っています。この仕事ができて本当によかったな~と思います。
「せんせい、ぼくのお口にこうむいんできちゃった」(口内炎だよ~。)
「あのね、うちにおばあちゃん三匹いるんだよ!」(三人でしょ・・・。)
などと笑わせてくれたり、紙芝居の途中で咳き込んでいたら「大丈夫?」「お水ごっくんしたらいいんだよ」と
子供たちからの優しい言葉に 涙が出たりと、真っ白なキャンパスのような子供たちと関わる幼稚園教諭(保育者)は、憧れや信頼をよせてくれる幼い子供たちと共に、笑いあり、涙ありの何とも言えない感動を味わうことのできるすばらしい仕事でした。
専門職
かわいい子供たちと遊んでさえいればいいかというと、そうではありません。幼稚園は学校教育法に定められた教育施設なのです。一人ひとりの子供の成長を考えながら、年間を通しての教育のカリキュラムをたて、日々の活動も計画のもとに進めていく 教育専門職なのです。
何だかいつもと違うな!?と思ったら、朝お母さんに怒られた とか 風邪気味だったとか、言動の背景に子供たちの生活の流れがあります。
子供と関わるには、その子供の家族とも密に関わり、連携のもとに心身の成長を促すという難しい仕事でもあるのです。
また母親と離れて、園では保育者が子供たちの親代わりです。保育者が与える影響はとても大きいものなのです。見ていないようで、しっかり保育者の言動を見ていて真似をします。おままごとを見ていると自分とそっくりな言葉使いをしていて、(私がよく言う言葉だ・・・)と反省させられることも、度々ありました。
クラスによって子供は親の鏡ならぬ保育者の鏡なのです。プロならその言動にも責任があるということです。
文化伝承
多くの園では 年間を通して、いろいろな行事を行います。入園式に始まり、運動会や遠足 クリスマス会などの恒例行事に加え、こいのぼりを作ったり、七夕の短冊作り、節分の豆まきなど、日本の文化も伝えています。
また、春には近くの桜の下で舞い落ちる花びらをつかまえたり、夏には水遊びで虹を発見したり、秋にはどんぐり拾いや紅葉した葉っぱを集めて飾ったり、冬は雪遊びや白い息を楽しんだりと季節に合わせて子供たちに四季の風景の楽しさや移り変わりも遊びながら伝えていきます。自然に親しみ、五感を研ぎすませ 保育者自身も文化を味わいながら園生活を送ります。
製作物の準備や日々の記録、園だより、クラスだよりなと゜のデスクワークから、子供たちが怪我をしないようにスコップで園庭の整備をしたり、砂遊びで溝か゜つまらないように掃除(これが以外と体力を使うのです。)などの肉体労働もあり、 オールマイティにフル活動しなければいけません。頭も体も使うし気も遣う、なかなか大変な仕事です。
しかしながら、文化を味わい かわいい笑顔の子供たちに囲まれ 忙しい中にも感動のちりばめられた仕事は、オフィスワークにはないやりがいがあります。人が困らないとなりたたない負の仕事とは違い、幼稚園教諭はいつも前に進む正の仕事といえるでしょう。

